鰻の名産地と言われるところは、全国各地にありますよね。浜松や名古屋は有名ですが、埼玉県さいたま市の浦和区も「うなぎ」が美味しい街です。
さいたま市は、大宮市、浦和市、岩槻市、与野市の四都市が合併してできた都市で、浦和市は現在の浦和区にあたります。
鰻の歴史は古く江戸時代までさかのぼります。浦和近郊は沼地が多く、その沼地で捕れた鰻を中山道を行き来する行楽客などに出したところ、味の良いことが評判となり鰻の街としてにぎわいました。
現在、沼地は開発のため埋められ残っていないのですが、鰻のかば焼きの味は受け継がれ、多くの鰻専門店がその伝統の味を守っています。
JR京浜東北線、JR高崎線、JR宇都宮線が通る「浦和駅」西口には、やなせたかしさん作の「浦和うなこちゃん」の石像が立っています。
先日マツコさんの番組で紹介されていた日本一綺麗なうな重が食べられる「うなぎ処 古賀」は、さいたま市桜区にあるので最寄りの駅は、JR武蔵野線「西浦和駅」になります。
古賀さんのうな重は後ほど紹介しますが、まずは私がいただいた「浦和駅」周辺の美味しいと評判のうなぎ屋さんをご紹介します。
うな重の価格は、ウナギの価格の高騰により値上がりした所も多く、私がいただいた時の価格と変わっているかもしれません。
価格は、2018年12月の価格を表記しています。
浦和駅周辺の美味しいと評判のうなぎ屋さん
鰻むさし乃
浦和駅東口から徒歩5分。
予約は平日のみ可能。私は夜早めの時間に予約しないで行きましたが、運よく待たずに食べられました。
新仔鰻重 5,290円(新仔鰻とは、稚魚から同じ池で育てられ、初めて池上げをされた最高級の活鰻です)
小上がりのお座敷で食べる鰻はやはり絶品。身がふっくらと柔らかく味の濃さは中くらい。炭火の香ばしい香りがただよい食欲をそそります。
満寿家
JR浦和駅西口から徒歩6分。
個室から大きめの和室まで様々な和室がある上品なお店です。ひつまぶしもあります。
うな重(肝吸い・お新香付)並3,550円、上4,100円、特上4,800円、坂東太郎6,000円
私は平日昼食にうな重(並)をいただきました。
身はフワフワ、皮は薄く、たれの濃さも万人向けでちょうど良い味でした。和の雰囲気とアクセスの良さは最高。
山崎屋
JR浦和駅西口徒歩7分。
お店は階段を上った2階になります。中山道沿いの老舗でテーブルは掘りごたつ式。椅子が希望の場合は個室があります。
うな重(並)肝吸い付き 3,000円(うな丼での提供)
うな重(上)肝吸い付き 3,500円
うな重(特上)肝吸 付き 5,000円
ランチ時に行きましたが、待たずにすぐに入れました。
身も柔らかく、あっさりとした味です。他のうな重と大きく違うことは、初めからご飯にまんべんなくタレがまぶしてある所。ここは好みが分かれる所かと思います。
私は、白いご飯にタレがかかっている所とかかっていない所を混ぜながら食べるのが好きなので、初めからまぶしてない方が好みです。
中村家
JR浦和駅西口徒歩6分。
木造2階建ての古き良き日本家屋の趣のあるうなぎ屋さんです。ここは注文を受けてから備長炭で焼くので、食べるまで50分ほどかかります。
座席も多くないので行列を覚悟で行きましたが、運よくすぐに着席できました。
待ち時間は長いのですが、何回かお茶を入れてくれ店内をキョロキョロしているうちに鰻が焼きあがりました。
特上4,500円 上3,900円 中2,900円 並1,900円
私は、中の2,900円のうな重をいただきました。タレは旨みが濃く、甘すぎず辛すぎず丁度良い味でした。
蕨周辺の美味しいと評判のうなぎ屋さん
浦和ではないのですが、さいたま市のお隣の市である「蕨(わらび)」にもおすすめの鰻屋さんがあります。
旧中山道沿いにある「今井」です。
今井
JR京浜東北線「蕨駅」西口徒歩14分。
江戸時代、茶屋渡世、孫右衛門の店として開業したと伝えられ、旧中山道で400年の歴史を持つと言われる老舗です。
1階席と2階席があり、2階はお座敷です。ランチ時はいつでも混んでいます。
うな重 3,200円、大3,600円、上4,800円
うな重3,200円をいただきました。前回来たときは、2,800円とリーズナブルでしたが、ウナギの価格の高騰によりやはり値上がりしていました。
ここの鰻は、炭火の焦げと味の濃さが特徴です。
私は、ウナギは少しコゲがあった方が良いのと、「薄味であっさり系」よりは「濃いしっかりとした味」の方が好きです。
好みで分かれるところですが、炭火のコゲと濃さが好きな方は「今井の鰻」はおススメです。
割烹やまと
JR京浜東北線「蕨駅」東口徒歩3分。
1階が日高食堂のビル3階、魚が美味しい割烹料理屋さんの鹿児島産のうな重です。
靴を脱いで上がるタイプ。掘りごたつ式のテーブルでカーテンで仕切って個室風になっているテーブルと扉で仕切って個室になっているテーブルがあります。
白焼きしたうなぎを一度蒸しさらに焼きを加えています。40年以上継ぎ足しのタレが味の決め手だそうです。
うな重 3,500円
身はふっくらと皮まで柔らかく上品な味です。私はもう少し炭火の焦げの香ばしさが欲しいところでした。
割烹と言っても他に魚中心のランチが用意され、気さくに食べられます。
マツコの番組で紹介された日本一綺麗なうな重
マツコの番組でも浦和区の鰻が色々と紹介されていました。
その中で番組イチオシだったのが、「日本一綺麗なうな重」と絶賛の「古賀のうな重」です。
古賀
JR武蔵野線「西浦和駅」徒歩1分。
松5,500円 竹4,500円 梅3,500円 もみじ2,700円 うな丼2,000円、鰻まぶしご飯3,500円
番組画面より
番組で紹介されたのは、森田さんちのこだわり鰻・うな重 5,400円。
高知県産「森田さんちのこだわり鰻」の他、鹿児島県産「横山さんのうなぎ」があるようです。
どちらもなかなか手に入らない養殖ブランドうなぎ。
このお店はまだ未体験なのですが、もみじ2,700円やうな丼2,000円とリーズナブルな価格帯があるのが嬉しいですね。
また、番組では
- 浦和で変わった料理が食べられる「二代目串長」
- 浦和で一番古い「山崎屋」
- 浦和で一番行列ができる「小島屋」
などが紹介されました。
うなぎの激戦区浦和地区は、浦和だけでも25店舗以上のうなぎ専門店があるそうですので、まだまだこれからもうなぎを食べ歩きたいと思います。