「お尻だって洗って欲しい・・」戸川純さんの衝撃的なTOTOのCMが放送されたのが1982年、今から37年前のことです。
<映像参照:youtube 戸川純CMより>
そんなに経つのか・・という感じですね。
発売金額は14万9000円ですから、今に換算すると30万円くらいになるのでしょうか。
このCMがきっかけとなり、日本にウォッシュレットブームが起こり普及していきました。
座って生活する日本人は「痔持ち」が多く、昭和30年頃のトイレ事情も最悪でした。
ポットン便所に新聞紙や広告を切った紙が置いてあるところが、昭和40年頃までありましたよね・・(汗)。
そんな日本のトイレ事情を救ってくれたのが、ウォッシュレットです。
温水がお尻をやさしく流してくれ、トイレットペーパーで軽く押さえるだけでお尻は見事にきれいになります。
この快適さになれてしまったら、もうウォッシュレットなしでは過ごせませんよね。
今や日本では、鉄道や高速道路などの公共施設のトイレにまでウォッシュレットが設置されています。
驚いたのが訪日した中国人観光客。ニーハオ・トイレ(仕切り無しトイレ)が当たり前の中国にとって、日本のウィッシュレットは衝撃的でした。
今、中国では空前のウォッシュレットブームだそうです。
鵜川医院ブログ「正しいお尻の拭き方」
お尻にやさしい、暖かい、清潔など、いいことばかりのウォッシュレットと思っていたら、実は危険が潜んでいるようです。
神奈川県伊勢原市にある鵜川医院のブログで、鵜川先生が「正しいお尻の拭き方」を紹介してました。
以下、その一部です。
肛門科ではない私が正しい排便を指導するのは何となく変ですが、当院は内視鏡を受ける患者さんが多いのでお尻をたくさん見ます。すると思う事が色々ありまして、指導すると「は~」とか「へ~」とか感心されるので書いておくことにしました。
3行でまとめると、
- うんちをしたあとはお尻の粘膜が脱出するのでそれをもとに戻さないまま拭くのは間違ってる。温水洗浄するのもそのあとで。
- 「?」なに言ってんの?という人はすぐさま粘膜がもとに戻るような若い人です。その状態をキープすべし。
- うんちがいつまでもきれいにならない、という人はたいてい何か間違ってる。骨盤底筋も鍛えましょう。
出典:鵜川医院ブログ「正しいお尻の拭き方」より
鵜川先生は肛門トラブルの原因は、「ウォッシュレットの使い方にある」と指摘しています。
排便時には直腸が裏返り飛び出す
鵜川先生は、「うんちが出るときには直腸の粘膜が裏返り飛び出す」と言います。
若い時は、直腸が裏返ってもスルっと肛門の中に引き込まれ戻るのですが、中年以降の肛門はそうもいかず、しばらく裏返ったままだそうです。
直腸が裏返った状態のまま、ウォッシュレットで温水をあて洗浄すると、水流が粘膜を刺激して浮腫を起こしまうとか。
浮腫が進行すると腫れて「うっ血」するようになり、逆に痔の原因となってしまうようです。
そんな間違った使い方をし、お尻のトラブルを抱える患者さんがたくさんいると指摘していました。
痔に良いはずのウォッシュレットが、痔を悪化させる原因にもなっているなんて驚きですよね。
ウォッシュレットは直腸を肛門の中に戻してから
予防するには、「排便後はきちっとお尻の筋肉を締める」ことだと鵜川先生は指摘します。
トイレットペーパーで直腸を肛門の中にしっかり戻してから、ウォッシュレットを使います。
先生は、直腸がなかなか戻らない人に「花王サニーナ」の利用をすすめてています。
花王サニーナにはオイル成分が含まれており、赤ちゃんのおしり拭きにも使われるほど優れた商品だそうです。
花王サニーナの評価をアマゾンで調べてみたら、皆さん絶賛してました。
<Amazon 花王サニーナ カスタマーレビューより>
花王サニーナの威力は凄い
私も早速、Amazonで買って試してみました。
ティッシュペーパーに2度ほどシュッシュとしてお尻を拭くと、ヌルッという感じで便がきれいに拭き取れます。
また、オイル成分が含まれているため、直腸も肛門の中に戻しやすく、トイレットペーパーのざらつきもなくなるのでお尻を拭いても痛くなりません。
サニーナには、スクワランオイルとアズレンスルホン酸という成分が含まれていて、この成分は痔の人にもとても良いそうです。
下痢したときに使ってみましたが、お尻がほとんど痛くなりませんでした。
旅行や海外出張のときの必需品
花王サニーナは、ウォッシュレットのない海外や出張、旅行に出かけるときはかなり便利ですね。
1度使ったら離せなくなりますので、2個購入しても大丈夫だと思います。
外出用先でも使いたいため、ダイソーの100均でミニスプレーを買い、中身を移し替えカバンに入れて持ち歩いています。
15ml小型スプレーボトルは、外出時に持ち運ぶのにちょうどいいサイズです。
お尻の悩みは人に相談しづらく病院へも行きづらいので、我慢している人がかなり多いと思います。
お尻とは、生きている限り長い付き合いになりますので、やさしくケアしてあげてください。