昭和20年後半から30年に生まれた私たちにとって、外国は特別なものでしたよね。
子供の頃は、当時の状況を知るよしもありませんが、昭和30年代といえば戦後からまだ10年程度。
幼稚園のとき、家にある電化製品といえば、ラジオと電灯だけでした。
まさしく「THE 昭和!」。でも、貧しいけど元気いっぱいな時代でしたね。
一般人が観光で海外に行けるようになったのが1964年(昭和39年)ですから、東京オリンピックの年です。
1ドルは360円で外貨持ち出し規制があり、1966年(昭和41年)までは、海外旅行は1人年間1回という制限まであったようです。
1968年(昭和43年)に小笠原返還、1972年(昭和47年)にようやく沖縄が返還。
その間、ビートルズ、ジーパン、ロックなど海外文化がどんどん入ってきて、私たちの外国への憧れはピークでしたよね。
ネットに増えてきた中高年男性ひとり愛好者
自分でお金を稼ぐようになって、海外旅行に行けるようになったのが昭和50年代頃。
はじめて見た、グアムの透明な海と青い空は、まさしく感動ものでした。
当時バックパッカーとなって、世界放浪の旅に出かけた若者もいましたが、そんな人はごくわずか。
大多数は就職し、結婚して、子育てして、子供が独立して・・・という人生を過ごしてきました。
でも、若い頃に抱いた男のロマンは消えず、中高年になって「男ひとり遊び」を楽しむ人が増えてきているようです。
高校時代の友人は毎週一人で山に登っていますし、小学校の友人は、山に土地を購入し一人でログハウス建て、週末アウトドアを楽しんでいます。
そのほか、キャンピング仕様の軽自動車で全国を旅している人や、一人キャンプを楽しんでいる人など、ネットには一人愛好者がたくさんいます。
とにかく、中高男性が「一人で何かをする」がブームになりつつあります。
心をゆさぶるタイトルに魅せられ即注文
私も、若いときから、世界放浪の旅にでたいと思っていた一人でした。
しかし、結婚して子供を学校に行かせたら、あっという間に60歳になってしまいました。
元気で自由に動けるのも後10年。人生の最後どう過ごそうかと思ったときに、やり残したことをやりたい気持ちはあります。
そんなときに目にしたのが、『「地球の歩き方」編集者が大人の男にすすめる「海外ひとり旅」とは?』(DANRO編集部)というネット記事でした。
そこで紹介されていた本が、『大人の男 海外ひとり旅』(ダイヤモンド社)です。
まさしく、私の心を揺さぶるタイトル本でした。
紹介記事によれば、「中高年男性が一人が安心して旅を楽しめる世界50ケ国とノウハウが満載!」とありました。
そんなわけで、即決でAmazon注文しました。
男一人 海外旅のススメ
本の著者は、1959年生まれで「地球の歩き方」の編集をしている伊藤伸平氏です。
伊藤氏は、学生時代にオーストラリア、ニュージーランドを一人旅していたとき、偶然「地球の歩き方」の編集長に出会ったそうです。
日本に戻ってから、「地球の歩き方」の編集部に入り浸っているうちに、編集者になってしまったとか・・。
なんか自由がいっぱいの、羨ましい人生ですね~。(人生はそう甘くないは、百も承知ですけど・・・)
伊藤氏の本のプロローグには、このように書いてありました。
「僕と同世代には、年齢を重ねた今、心のどこかに<あの頃のような旅をもう一度してみたい!」
「あの頃は知識もお金も余裕がなかったからできなかったけど、今なら〇〇したい!」そんな思いをもっている人もきっといるはず。
また旅をしなった人、あるいは経済的状況でできなかった人でも、本、音楽、映画などにインスパイヤされて、やってみたいと夢見た海外体験もあったはず。
今は、学生時代より知識が増えたし、経済的に豊かにもなったが、学生時代のように何ヶ月も旅をする時間が簡単にとれるわけでもない。
現実的には、1~2週間の旅になるだろう。
でも、いまだからこそ便利になった旅のテクニックを駆使し、旅の準備を整えたい。
-大人の男 海外ひとり旅 (伊藤伸平著)より-
ほんと、ドンズバのコメントが書いてありました。まさしく「同年代だからわかる、この気持ち!」ですよね。
やり残したことを後10年のうちにやる!
男性の健康寿命が72歳とすると、私たちにはあと10余年しかありません。
10年という年月は、あっという間に過ぎていくことは、これまでの経験でわかっています。
そう考えると、この10年間になにができるか、真剣に考えなければなりません。
やりたいこと、やり残したことをがあるなら、後悔しないためにも行動しなければなりません。
『大人の男 海外ひとり旅』は、そんな思いを改めて奮いたたせてくれる本でした。
内容は、著者のおすすめテーマ付き旅行先や、LCC(格安航空)の使い方、クレジットカード、レンタカー、保険など、実際に海外で役立つ具体的な情報が満載です。
読んでいるだけで心がワクワクしてくる本ですので、ぜひ一度読んでみてください。
海外ひとり旅に行かなくても「よーし、やるぞ~!」という気にさせてくれる、オススメの本です。