コロナ禍で急速に普及した「オンラインミーティング」や「オンライン飲み会」。
在宅勤務を強いられ社員たちは、仕事場としては完ぺきとは言えない家庭環境の中で、四苦八苦しながら在宅勤務を続けていましたよね。
そんな中、オンラインミーティングの延長で、「オンライン飲み会」などと言う楽しそうな事例も見受けられました。
コロナ禍で飲み会などに行けない人たちが、それぞれの家でパソコンやスマホを繋ぎ、お互いの顔を見ながらお酒を飲み楽しく会話する。
これだけでもストレスが解消されそうですね。
ただ、「オンライン飲み会」は若者がするもので、シニアには縁がないと思っている方も多いのではないでしょうか。
シニアこそ「オンライン」で繋がりたい
以前は、オンラインでお互いの顔を見ながら話すことを、「テレビ電話」や「テレビ会議」などと言っていました。
結構前から、「テレビ電話」はありましたよね。ただ、コロナ禍で、他人数でも簡単に繋がれるようになったのは、Zoom(ズーム)やSkype(スカイプ)、Google Meet(グーグルミート)などのアプリのおかげです。
これらのアプリを使うことで、オンライン会議やオンライン飲み会が普及したと言っても過言ではありません。
この中で、特に操作が比較的簡単と言われ爆発的に普及したのが「Zoom(ズーム)」です。オンライン飲み会を「Zoom飲み」などとも言っていますね。
家庭の中で楽しそうに「Zoom飲み」をしている光景を見ると、羨ましいと思ったシニアの方もいるのではないでしょうか。
でも、それは若者の特権で自分には関係ないと諦めていませんか? せっかくこのような便利なアプリが揃っている時代、「オンラインで繋がる」ことこそシニアに取って必要なことではないでしょうか?
誰とも話さず1週間が過ぎる
1人暮らしの高齢者が増え続ける中、「そう言えば、1週間誰とも話していなかった・・・」と言う方の声を聴くことが増えています。
- 買い物に行って店員さんと二言三言話しただけだわ。
- 最近声を発していないわ。
- こうやって人と話すのは、1週間ぶりだ
高齢者にとって人と話すと言うことは、脳の活性化につながり、認知症の予防効果もあるとされています。
話すことで口や喉の筋肉も使うので、筋肉衰えの予防にもつながります。
なら、電話で話せばいいじゃない?と言う意見もありますよね。もちろん、電話でおしゃべりをすることは話をしない状態が長く続くよりはるかに良いことです。
しかし、オンライン会話のように相手の顔を見ながら話すのは、また違った楽しさが味わえるんですよね。
体調不良も見つけやすく孤独死をも防げる可能性
話をしないことよりもっと怖いのが、1人暮らしの体調不良や孤独死です。
体調不良や孤独死を防ぐシステムとして、政府や民間が行っている「見守りサービス」がありますが、双方向でのやり取りではなく、異変を察知した時に連絡をしてくれるのが主なサービスになります。
見守りサービスは、趣味を共有したり、会話が弾む、など楽しいことは期待できないサービスかと思います。
電話では味わいえない楽しさ
Zoomなどを使ったオンライン会話には、電話では味わえない楽しさがあります。
共通の趣味を持った者同士が複数集まれば、もっともっと楽しく会話がはずみます。
「好きなことで楽しく会話が弾む」
このことこそがシニアにとっては必要なことだと思っています。
退職後、家にいる機会が増えたシニアが、コロナの影響でますます家に閉じこもる日が増えています。
こんな時代だからこそ、オンラインで繋がれたら楽しいと思いませんか?
Zoom や Skype(スカイプ)は、シニアこそ利用すべきアプリケーションかと思います。
顔出しの難しさ
ただ、オンラインで顔出しするミーティングにはデメリットもあります。
まず、女性。気心しれた仲間や身内ならともかく、部屋着でノー化粧、髪の毛もボサボサと言う状態ではいくらシニアの集いでも参加したくないと思うのが女性の本音です。
できれば、画面に映り込む部屋もキレイにしておきたいところ。
つまり、オンラインで繋がるのは「いつでも良いと言うわけにはいかない」女性が多いんですよね。
部屋を片付け、髪を整え、お化粧して・・・など、事前の準備が必要になります。
ですので、オンラインでシニアが集うときは、事前の告知が必要になりますね。
突然呼び出して良いと言う物ではありません。
また、女性は、老けてしまった自分が嫌で自分の顔を見たくないと言う気持ちから、自分の顔が映り込むのを嫌う傾向にもあります。
そんな方は、アバター(キャラクター)などで顔出ししないで参加すると言う選択肢もあります。
とにかく、わざわざ出かけることなく、多人数で楽しく会話できる。それが「オンラインで繋がる」強みだと思います。