日本国内の認知症患者数は2012年に462万人、25年には700万人を突破するそうです。
25年後の頃というと、ちょうど私たちが対象となっていることになりますよね。(汗
残念ながら認知症治療薬は、まだ開発されていませんので、発症しないようになんとか頑張らなくてはなりません。
認知症予防に効果が期待できるとされる、最新の情報をまとめてみました。
認知症予防のための12の生活習慣
週刊文春 1月24日号で、『認知症予防の新・生活習慣12』が紹介されていました。
以下の項目が、その内容ですのでチェックしてみてください。
- 1チームスポーツ
仲間と一緒に有酸素運動すると効果的 - コグニサイズ
運動しながら頭を使う方法。計算や社交ダンスなども - 階段上り
駅のエスカレターを使わず階段利用 - カレー
アミロイドβの凝集を抑える働き - 乳製品大豆製品
脳の神経炎症を抑える効果 - 柑橘類
毎日食べると発症率が下がるというデータ - 玄米
認知症予防効果的な成分が含まれる - 仲間づくり
趣味やカルチャクラブ、自治体などに参加 - 回想法
昔を思い出し脳を刺激し活性化させる - 睡眠
質の良い睡眠が身体を修復 - 難聴を治す
早めに補聴器をつけ脳の刺激を遮断しない - 歯の治療
咀嚼は脳の血流量アップ
(資料参照:週刊文春 2019年1月24日号)
いかがですか?
生活習慣とありますので、その日だけではなく続けることが大切にようです。
全部はとても無理としても、できることだけでも何とか続けてやっておきたいですね。
その他、認知症予防対策として紹介されいる代表的なものをまとめてみました。
生活習慣病はしっかり治療する
認知症発症に生活習慣病が何らかの影響を与えていることは、いろいろな研究の結果知られています。
生活習慣病といえば、高血圧、糖尿病、肥満です。
中高年になると、どれかに当てはまっているので慣れっこのようになってしまっていますよね。
血管にダメージが加わると、血管がたくさんある脳にも影響を及ぼし、認知症にも悪影響を及ぼしているようです。
自覚症状がでにくいのでつい油断してしまいがちですが、いずれも命を奪うほど危険なものです。
油断せずに薬をしっかり飲んで治療してください。
歯周病は認知症・脳・心臓疾患の原因に
また、もう一つ重要な要因とされているのが「歯周病」です。
歯周病は、認知症のみならず、心臓の病気、脳の病気、動脈硬化に深く関わっているという研究結果次々と発表されています。
とはいえ、歯周病は40歳以上の8割がかかっていると言われ、中高年の国民病のようなものです。
予防するには、自分だけのケアでは難しいので、歯科で定期的にメンテナンスしてください。
歯のメンテンスの費用は、1回4,000円程度で、歯周病原因のプラークをしっかり除去してくれます。
年3回通っても1万2000円程度。歯が抜けてインプラントになれば1本50万円です。
今のうちからしっかりケアしておきましょう。
有酸素運動と筋力は若さを保つ秘訣
有酸素運動といえばウォーキングですが、仲間と一緒にする運動だと、さらに効果が上がるようです。
運動すると身体のバランスを保つために脳をフル活動させなければなりません。
歩くだけでも、脚、手の筋肉、バランス、視野、聴覚、自律神経などフル動員していて、それが脳への刺激となります。
運動している人とそうでない人の脳を調べてみると、かなり違っているようです。
また、筋肉は、楽しい老後を過ごすにはためには必須です。すぐに疲れやすいのでは、どこへも行きたくなくなってしまいます。
ゲートボールや社交ダンスや日本舞踊をしている人は、外出もよくするし、足腰もしっかりしてとても若々しいですよね。見習いたいと思います。
毎日話さない人は認知症へまっしぐら
退職すると外出する機会がぐーんと減ってしまいます。
家にいて「うん」「あ、あ」だけで過ごし、1日中ほとんど話さない人もいますが、これはとても危険な状態といいます。
人と話すことは、脳をフル稼働させる行為であり、話さなくなると脳への刺激が一気に減少してしまいます。
退職して家にこもるようになって認知を発症したという人も多いので、気をつけなければなりませんよね。
軽度認知の人が老人施設に入居すると皆と話す機会がどんどん増えて、症状が改善した例がたくさん報告されています。
それだけ、人と会って会話することは、重要なんですね。
認知症の問題は、私たちが当事者です。自分でできる予防策は、しっかり行っていたいですね。