同窓会や会社のOB会に出かけると、いつも若くとても同年代に見えない人がいますよね。
現役のときには、外見も体力も気力もあまり差を感じなかったのに、退職して数年たつと個人差が歴然とでてきます。
この差は、どこから生まれてくるのでしょうか。
これまでは「個人差、生まれつき、体質だよ・・」などと言われてきましたが、実は「はっきりした理由」があることがわかってきました。
俳優、女優が若いのは筋肉を鍛えているから
理由となっているのが「筋肉」です。筋肉はある人とない人では、同じ年齢でも見た目が20歳近く差がでてきます。
いい例が、俳優や女優さん、タレントなどの芸能人です。50代、60代、70代の方が第一線で、バリバリ活躍しています。
さんまさんは1955年生まれで、たけしさんは1947年生まれ、吉永小百合さんとタモリさんは1945年生まれ。デヴィ夫人はなんと1940年生まれです。
みなさん本当に若いですよね~。実は、テレビや映画の仕事はとても過酷で、体力と気力の充実が必須となります。
テレビの収録などがある場合、打合わせの段階からリハーサル、本番と1日かかりの仕事になります。
映画やドラマでは暑さ寒さ中でのロケになりますし、舞台では公演まで毎日の立ち稽古、夜は台本を覚えなくてはなりません。
また、見た目は自分の商品価値そのものですから、体やお顔のお手入れも欠かせません。
俳優、タレント業は、まさに体力と気力勝負。そんなこともあり、俳優さんや女優さんの皆さんは、筋トレをして体を鍛えているのです。
1933年生まれの黒柳徹子さんは、ジャイアント馬場さんから教わったスクワットを寝る前に50回を行っているそうです。
亡くなられてしまいましたが森光子さんは、朝晩合わせて毎日150回のスクワットをしていたそうです。
そんな努力があっての若さであり、体幹もしっかりして背筋もピーンとしているのです。
老けて見えるのは筋力の衰え
外出すると多くの人とすれ違いますが、若さの差を感じる差は「姿勢」であることがよくわかります。
若い人は、顎を引き背中がピーンと逆反りしていますが、老けている人はほとんど猫背です。
若い人の肩甲骨は真っ平らですが、年寄りの肩甲骨は内側に伸び切っていて背中がまんまるです。
これは筋肉が衰えてしまったためで、体の内側方向にすべて丸まってしまうためです。
このような姿勢を続けていると体の筋肉に負担がかからず、さらに衰えが進んでしまうという悪循環に陥ります。
いつまでも元気にいたいないなら、まずは体幹を鍛えることから始めなければなりません。
ジムに通う高齢者が増えている
私は今、週に2回トレーニングジムに通っています。平日ナイト会員で、料金は5500円です。
ナイト会員の利用時間は夜の7時半~11時で、仕事帰りの若い方が多いのですが、60代オーバーの人も、5、6人います。
お互い直接話すことはないのですが「おっ、今日も来て頑張ってますね!」という無言の連帯感があります。
私の場合、目的が筋肉マッチョではなく筋力低下を防ぐことなので、こめかみに青筋が立つようなトレーニングはしてません。
力みすぎて脳溢血などになったら本末転倒ですので、あくまでも8割パワーの筋力維持トレです。
トレーニングと食事のコントロールで、身長169cm、体重63kgと、なんとか30歳代の体型をキープしています。
筋肉と認知症の関係
最新の研究では、「筋トレは認知症予防にもつながる」と言われています。
運動すると、全身の筋肉を動かしバランスをとるため脳をフル活用します。
また、運動により血液の循環もよくなり、脳にもたくさんの血液が流れ、身体の老廃物も流してくれます。
自律神経も整えられ心肺機能もアップするなど、筋トレはいいことづくめなのです。
若い人に混ざってトレーニングしていると気持ちも若くなりますし、ダンスやヨガもなかなか楽しいものです。
「筋肉は嘘つない」といいますが、何歳になっても鍛えれば必ずついてくるのが筋肉です。
定年後の生活を面白く過ごせるかどうかは、健康であるかどうかにかかっています。
体が鍛えることが第二の仕事だと思って、筋トレを始めてみるというのはどうでしょうか。
生活にリズムができ、きっと楽しくなりますよ。