定年後の過ごし方

定年後の現実を見せてくれる映画「アバウト・シュミット」

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「定年後に何をして過ごそうか・・」定年前の人も、定年になった人にとっても大きなテーマですよね。

日本では、ちょっと前まで2世代、3世代同居が当たり前で、老後は孫の面倒をみながらゆったり生活するものでした。

しかし、子どもと同居しないのが当たり前の時代になり、老後は夫婦2人だけの生活、あるいは一人で暮らす生活が始まります。

生活スタイルに定番がないゆえに、老後どう過ごしてよいかわからなくなってきますよね。

老後の過ごし方を考えるときに、とても参考になる映画がありました。2002年の米国映画「アバウト・シュミット」です。

アバウト・シュミット

主演は、ジャック・ニコルソンで、彼はこの映画でゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ドラマ部門)を受賞しています。

参考になったいくつかのストリーと、私が改めて心に刻んだことを備忘録としてまとめてみました。

会社は退職した人など誰も相手にしない

主人公のウォーレン・シュミットは、会社の発展に貢献し大手保険会社の部長として66歳で定年を迎えます。

社員による退職パーティーが開かれ、後任の若い部長から「退職後もいろいろ教えてほしい、ぜひ会社を訪ねてアドバイスしてほしい」という挨拶を受けます。

会社の同僚

会社の近くへ来たので・・という理由をつけ、後任の若手部長が困っているのではないかとの会社を訪ねたシュミット。

しかし若手部長からは「大丈夫です、何事も順調に進んでますから安心してください」と、数分で追い出される始末。

他の社員も、退職した部長のことなど気にもとめません。

【改めて学んだこと】

  • 会社は自分がいなくなってもスムーズに回る
  • 退職したら会社での付き合いはほぼゼロになると思ったほうが良い
  • 「ぜひアドバイスを・・、長いお付き合いを・・」は100%社交辞令
  • 退職した会社には行くものではない

人生には予期せぬことが次々と起こる

シュミットの妻は、夫の反対を押し切って定年前に大型キャンピングカーを購入して、老後後の生活に備えています。

キャンピングカー

そんな平凡な妻をどこかで嫌っているシュミット。ある日シュミットが外出しようとすると、掃除をしている妻から「早く帰ってきてね」の言葉が・・。

そんな言葉に気にもとめず時間を潰し帰宅すると、掃除機のスイッチが入ったまま、妻は床に倒れていました。

心不全か脳疾患を発症した妻は、そのまま帰らぬ人になってしまいました。

【改めて学んだこと】

  • 人生はいつ終わるかわからない
  • 失ってわかる妻の価値
  • 計画を立てても人生なにが起こるかわからない
  • 平凡な毎日は幸せの宝庫

子どもの人生は別のもの、1個人として考え方を尊重する

シュミットには一人娘ジーニーがいました。ジーニーは家をでており、妻の協力のもと結婚の準備を進めていました。

そんなとき襲った突然の母の死。動揺するジーニーを婚約者がしっかり支えています。

実は、シュミットは「学歴もなく、ねずみ講の投資に夢中で品のない」ジーニーの婚約者が大嫌い。

結婚式数日前に、婚約者の実家に泊まることになったシュミットは、その家族を見て自分の思いを確信しジーニーを外に連れだして告げます。

「あの男はお前にふさわしくない!」そんな自分勝手な父の言葉に、ジーニーは「もし結婚に反対なら今すぐに帰って!」と怒り出します。

結婚式

ジーニーの求めていたのは、役職も学歴も立派だけど会話のない家庭より、学歴はないけど喧嘩しながらもいつも会話してくれる家庭でした。

【改めて学んだこと】

  • 幸せの価値観はたとえ親子であったも違うもの
  • 自分の人生の延長を子どもに押し付けない
  • 人の価値は学歴や役職では決められない
  • いろいろな人の人生価値を受け入れること

人はつながりがあるから生きていける

会社を定年退職し数日たった頃、シュミットに子供を援助するプログラムが郵便で届きます。

アフリカ孤児の里親になるというもので、シュミットは22ドルの寄付をし6歳の少年「ンドゥグ」の養父なります。

しばらく立って、お礼の言葉とンドゥグの写真、そして「ンドゥグに話して聞かせますので、あなたのことを手紙に書いて送ってください」とのメッセージが届きます。

シュミットは「よし!」とばかりに、6歳のンドゥグに家庭の不満、社会の不満などを書きなぐり手紙を送り続けます。

妻が亡くなり娘の結婚式も終わり、一人家に戻ったシュミットのもとに、ンドゥグから手紙が届きます。

中には、大人と子どもが手を握り合って立っている1枚の絵が入ってました。

手をつなぐ親子

おそらく、ンドゥグが感謝を込めてシュミットと自分の姿を描いた絵でしょう。

それを見たシュミットは、静かに涙を流します。

【改めて学んだこと】

  • 人はつながりをもつことが大切
  • 人のやさしさは年齢を超えて伝わる
  • 一つの支えがあれば人は強くなれる
  • 誰かの役に立つことは生きる力になる

偏屈で頑固な老人にならないようチェックすることを忘れずに

自分の反省と備忘録のようになってしまいましたが、いろいろと考えさせてくれる映画でした。

頭の中ではわかっているのですが現実に自分のことになると、我を忘れて違う行動に走ってしまうのが人間です。

歳をとると、「頑固で自分勝手で偏屈な人間」になりがちです。

そうならないよう、いつも自分自身をチェックし、おだやかでやさしい老人になりたいですね。

「アバウト・シュミット」もし興味をもっていただけたら、ぜひ観てみてください。

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