毎日、家族全員が当たり前のように使っているインターネット。
数年前までは、1台のパソコンを家族みんなで共有して使っていましたよね。
インターネットへも、パソコン、スマホ、テレビなど、多様な機器がどんどんつながるようになりました。
これからは、照明や冷蔵庫、エアコンなどの家電製品から、鍵やお風呂までもネットワークにつながるようになると言われています。
家庭にネットワークが普及して問題となるのが、「誰が管理するのか」ということです。
ネットにつながらないと、真っ先に「お父さーん、これどうなってんの?」ということになります。
特に問題が発生するのが、掃除中にコンセントやケーブルが抜けてしまったり、パソコンを別の部屋へ移動するときなどです。
「全然わからない・・」、「とても無理・・」では、家長としての威厳が保てません。
修理方法を覚える必要はありませんが、機器の名前や役割など最低限のことを覚えておくだけで対応の仕方が違ってきます。
家に設置されている通信機器を覚えよう
電化製品は、コンセントに接続するだけで使えるのでとても簡単です。
パソコンも同様にコンセントに接続すれば動くようになりますが、インターネットとつなぐためには通信装置と繋がなくてはなりません。
そこで、通信装置とは何か、どう繋がっているのかを理解する必要があります。
まずは、通信装置が家のどこに設置されているのかを確認してください。
インターネットの引き込み口にある光回線終端装置
家の中に光ケーブルが引き込まれて、最初に設置されてるのが光回線終端装置です。
高さ20cmほどの黒や白の四角い装置で、壁から引き出されたケーブルにつながっています。
この四角の装置は、流れてきた光を分離しインターネットに変換する役目があります。
後ろ側には、情報を複数に分配するLANケーブル接続口や、電話のIN・OUTがついています。
下の写真は、NTTフレッツ光の装置です。AU、ヤフーBBなどの装置も、形状に多少の違いがありますが、ほぼ同じ感じです。
前面には、光ケーブルの受信状態を示す緑のLEDがついています。異常時にはオレンジのLEDがつきます。
裏面には、LANケーブルの差し込み口(ポート)がついています。上の4つがLANケーブル接続口で、パソコンやテレビとつなぐときには、LANケーブルをここに差し込みます。
下の細い白い線が電話回線のIN・OUT、写真では見えませんが一番下に光ケーブル取り入れの線があります。
パソコンと接続するには、この装置とパソコンをLANケーブルでつなぎます。
装置とパソコンの使う場所が離れていてLANケーブルが届かないときには、5m、10mなど長いLANケーブルがありますので、家電ショップやネットで購入してください。
無線で通信するWi-Fi装置
最近は、家庭でも無線LANがあたりまえになってきました。
無線LANはケーブルを使わないで、パソコンやテレビ、スマホなどと接続することができます。
ちなみに、LANとは「Local Area Network」の略で「建物内のネットワーク」という意味です。
無線LAN(Wi-Fi)にすると、部屋を移動してもパソコンが使えたり、データー通信量を気にすることなくスマホができるようになります。
家の中に無線LANを構築するにするには、NTTやAUなど契約した会社から無線LANカードを借りるか、家電ショップなどからWi-Fiルーターを買ってきて取り付ける必要があります。
下の写真は契約した会社からレンタルする無線LANカードで、装置の上に差し込んで使います。
無線LANカードは、月々300円程度でレンタルできます。
下の写真は、Wi-Fiルーター(ワイファイルーター)です。いろいろなカタチと、大きさのものがあります。
値段は4,000円~1万円くらいで、電波の強さと情報のやり取りするスピードにより価格が違います。
電波が弱いものは、鉄筋づくりのマンションや、戸建ての2階、3階建ではうまくつながらないこともあります。
通信装置の結線
インターネットを楽しむためには、LANケーブルで有線でつなぐか、Wi-Fiルータを使って無線でつなぐ必要があります。
●有線LANで接続の場合
有線でつなぐ場合は、光回線終端装置(ルーター)の裏側のLANポート(接続口)とパソコンのLANポートを、LANケーブルを使って直接つなぎます。
プリンターへの接続は、USBケーブルを使ってパソコンと接続します。
●無線LAN接続の場合
無線LANでつなぐ場合には、光回線終端装置(ルーター)とWi-Fi(ワイファイ)ルータをつなぎ、電波を使って送受信できるようにします。
無線LANカードをレンタルしている方は、Wi-Fi(ワイファイ)ルータを購入する必要ありません。
家を無線LAN環境にすると、パソコンやプリンタ、スマホやテレビなど、Wi-Fi対応の機器を何台もつなぐことができます。
情報装置はちょっと難しそうですが、基本的には装置が一直線に繋がっているだけです。
もしコンセントや配線が抜けてしまったときには、抜けたコンセントやケーブルを元の場所にしっかり入れ直して接続を確認してください。