定年後の過ごし方

老後生活 「スープの冷めない距離」での別居が理想

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親の介護も一段落すると、今度は自分たちの番ですよね。

親の介護で一番大変だったのは、高齢になって一人で住む親のサポートでした。

安否の確認、同居や施設についての話し合いなど、双方にとってどれが一番良い方法なのか、いろいろと考え悩まされました。

おじいちゃんとおばあちゃん

でも、これらの問題は親と子の立場が入れ替わり、もうすぐ私たち自身の問題となってきます。

自分が親のことで悩んだことを参考にしながら、自分はどういう生き方がしたいのか、どうすれば子供に負担がかからないか、今のうちにしっかり考えておきたいですね。

子供と同居する世帯は全体の15%

内閣府の調べによると、日本における子どもとの同居比率は、30年前の1980年では41.0%であったのが、2015年には15%にまで低下しているようです。

確かに私たちが子どもの頃は、おじいちゃん、おばあちゃんと暮らすことは、どこの家でも当たり前の事でしたよね。

今では、田舎の広い家でポツーンと一人で住むお年寄りがたくさんいます。都会でも、子供とは別居している家がたくさんあります。

以下のグラフは、内閣府が「世界各国の同居比率」を調べたデータを、社会実情データ図録がグラフ化したものです。

こどもとの同居比率(内閣府)
資料 内閣府「高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」(グラフ出所:社会実情データ図録)

欧米のデータを見てみると、同居比率は2%~3%代とほとんど変わっていません。

欧米では、親と同居するという考えが、はじめからからないんですね。

韓国は儒教的な考えが根底にあってか、日本と同じような傾向を示しています。

親と子のコンタクト率は日本が一番低い

欧米では親子のつながりが希薄なのかと思いきや、実は日本より親と頻繁にコンタクトしているようです。

下のグラフは、「週に1回以上子供と会ったり連絡をとった比率」を、各国で比較したものです。

子供との面談比率
資料 内閣府「高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」(グラフ出所:社会実情データ図録)

トップは米国で、週に1回以上親とコンタクトをしているのが8割以上。なんとその半数の4割が、毎日何らかのコンタクトとっているそうです。

米国のTVドラマなど観ていると、双方の家庭を訪れたり電話したりするシーンがよくありますよね。

日本では、同居世帯が年々減るに従いコンタクト比率は上がってきてはいますが、それでも週に1回のコンタクトは5割程度です。

嫁姑問題や介護の問題もあり「できれば親とは距離をおいておきたい」という気持ちがどこかにあるような気がします。

そんなこともあり「なにか困ったときには連絡して・・」で済ませてしまっているのかもしれませんね。

別居の先進国欧米ではどうしているのか

「社会実情データ図録」のホームページに下記のような記事が掲載されていました。

社会人類学者の中根千枝によれば、イギリスでは、いわゆる「スープのさめない距離」に、親と既婚の息子、あるいは娘の一人が居住するという方法が定着している。

また「一般にアメリカ人は、別居している親を日本人とは比較にならないほどよく訪ねます。車で二時間位の距離でしたら、たいていのウィークエンドには訪れるのがつねです。

また、親のほうからも、よく息子や娘の家を訪問します。別居している親との、ふだんの往来は、むかしから、彼らのあいだでは習慣のようになっています」(中根千枝「家族を中心とした人間関係」講談社学術文庫、1977年)  (出所)社会実情データ図録

欧米では、子供が独立し別居は当たり前という長い歴史があり、それを補うための社会ルールのようなものができているんですね。

親と子が「スープのさめない距離」に住んで、行き来できるのは理想ですよね。

日本でも家を改築して2世帯住居にしたり、実家を処分して子供の近所や同じマンションに引っ越したりして、それを実現している人がいます。

3世代家族

そのようなケースでは、どちらかというと息子より娘夫婦とのほうが関係がうまくいくようです。

いずれにしても、老後生活は自分にも必ずやってくる事です。

親のことでいろいろと悩んだ経験を活かして、判断を子供に任せるのではなく、今のうちから自分自身でしっかりと計画しておきたいですね。

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