私は、高脂血症と緑内障治療のため、3ヶ月ごとに病院に通っています。
薬を毎日服用しているので、定期的に血液検査と尿検査をして、腎臓、肝臓への影響をチェックをしています。
病院に通い続けてもう10年になりますが、最近ちょっと気になっている風景があります。
それは、妻同伴で来ている夫の姿が多いことです。60歳以上の男性の半数くらいの方が、奥さん同伴できています。
もちろん、本当に付き添いが必要な方もいると思いますが、それほど体調が悪い様子ではない人もいます。
何から何まで奥さんが対応
病院に入ると、奥さんが診療カードをカバンから出し自動受付機でチェックします。
受付けのあと血液検査と尿検査があるのですが、そこへも奥さんが同行します。
夫の受付番号をチェックして、順番近くになると「おとうさん、もうそろそろよ~」と声を掛けます。
診療待ちの間に、身長、体重、血圧を自動測定器で測るのですが、そこの順番も奥さんがとります。
順番がくると長椅子に座っている夫に、「早く早く、こっちにきて!」と声をかけます。
夫が診療室の中で診療を受けている間は、奥さんは診療室前の長椅子で待っています。
終わると、保険証の提示、お金の支払い、薬の受取り、すべて奥さんが行い夫は後ろに立っています。
もし、この光景に心当たりがある人がいましらた、どうぞ次回からはお一人で出かけてみてください。
奥さんがいないと何もできない夫
「よけいなお世話だ・・うちはこれでいいんだ!」と思っていても、それは自分だけで奥さんの気持ちは違うかもしれません。
それに、奥さんが体調が悪くなったり、用事ができたり、さらには病気になって入院してしまったら困ってしまいます。
日本には、奥さんがいないと何もできない、何もわからない夫が、かなりの比率でいるそうです。
家事、お金の管理、通帳、ハンコ、食器、下着、服、さらに子供のことまで、家の中のことはすべて妻まかせ。
「夫の役目は働いてお金を稼いでくること、家のすべてを妻がやるのは当たり前」と思っている人が、今でもかなりいるんです。
病院に妻を連れてくる人に、そのタイプが多いのではないでしょうか。(本当に体調が悪く付き添ってもらっている方がいたら、スミマセン)
片時も離れたくない仲良し夫婦ならともかく、そんな考え方は昭和の時代とともに終わっています。
病院帰りにいろいろなところへ行ってみる
もし、体調がそんなに悪くなかったら一人で来て、病院帰りにいろいろなところを探索してみませんか。
退職すると、出かける機会はぐーんと減ってしまいます。
病院の後は、一人でいろいろなとこを見て回れるチャンスと思うと、通院もちょっと楽しくなります。
映画を見たり、デパートを見て回ったり、美術館へ行ったり、友人を訪ねてみたり、たまには贅沢な食事をしてみたり・・。
とにかく、なんでもできるチャンスと考えてみてください。
世の中のことにあまり興味を示さなくなると、余計に老け込んでしまう原因になります。
いろいろなことに興味を示し、チャレンジしたり、おしゃれに気をつかう人は、いつまでも若々しくいられます。
「病院通いでそんな気力も体力はないよ・・」と言ってしまっては、本当に終わってしまいます。
少しずつでも良いので、現役時代の時のようにいろいろな事に興味を示してみませんか。
まずは、ひとりで病院へ行ってみることから始めてみてください。診療後は、自由に遊べる時間ですよ。