政府介入の本格的なキャッシュレスが始まってはや1ヶ月。キャッシュレスの恩恵を受けている人はどれくらいいるのか?と想像しています。
特に、年金だけで生活しているシニアこそこの恩恵を被りたいものです。
しかし、私が見ている限り、まだまだシニアには浸透していないのが現実です。
一番の原因は、恩恵を被りたいけど「複雑すぎて私には無理」と思っているシニアが多いからではないでしょうか?
そこで、シニアの方がキャッシュレスの基本を知ることで、少しでもキャッシュレスのハードルが下がればと思い、「キャッシュレスとは何か?」を簡単にご説明したいと思います。
キャッシュレスの基本
キャッシュレスとは文字通り、「キャッシュ(現金)なしでお金を支払うこと」です。
そして、現在、キャッシュレスは大きく分けると5タイプあります。
- 磁気カード
- 接触ICカード
- 非接触ICカード
- 非接触IC決済
- バーコード
- QRコード
磁気カード
カードの裏面に磁気があり、磁気を読ませることで支払いができます。代表例は「クレジットカード」です。
支払い時に、クレジットカード払い可能な機器にクレジットを入れるか、お店の方にクレジットカードを渡すと、レジでそれを読み込み支払い完了です。
サインが必要な場合、サインが必要ない場合、専用端末に4桁の暗証番号を入れる場合があります。
接触ICカード
カードにICチップが埋め込まれたもので、機械に通すとその機械がそのチップに埋め込まれた情報を読み込み支払いが可能になります。
代表例は、銀行などの「キャッシュカード」です。
使用時には4桁の暗証番号が必要です。指紋認証が可能な機械もあります。
非接触ICカード
カードに埋め込まれた情報を電波を使って読み込みことで支払いができます。代表例は、「suica(スイカ)」や「nanaco(ナナコ)」です。
「suica(スイカ)」や「nanaco(ナナコ)」は、確実に接触させなくても端末や改札口の機器に近づけるだけで読み込みます。
最近「suica(スイカ)」は、カード以外にスマホに対応した「モバイルsuica」が普及しつつあります。
非接触IC決算
スマホに搭載されたNFC・FeliCa・Bluetoothなどの電波を利用して、クレジットカードや電子マネーなどを登録したスマホを専用端末にかざすことで支払いができます。
専用端末に触れる必要はありません。かざすだけでOKです。
バーコード
専用アプリでバーコードを生成して読み取り器(バーコードリーダー)で読み取る方式です。バーコードをお店の方がピッと読み取るか、あるいは専用の機械にかざすと支払いができます。
代表例は「PayPay」や「LINEpay」などのスマホアプリがあります。
QRコード
専用アプリで生成されたQRコードを読み取る方式です。
スマホで「QRコードを読み取る専用のカメラ」を立ち上げQRコードを読み取ることで支払いができます。代表例は「PayPay」や「LINEpay」などのスマホアプリがあります。
牛丼の松屋のように先に食券を買う場合、お店専用の機械にQRコードをかざすことで支払いが完了します。
必ずしも、「QRコード読み取り専用カメラを立ち上げる」必要はなく、支払い方もお店によってマチマチなのが、キャッシュレスのハードルを上げている要因の1つだと思います。
バーコード支払いとQRコード支払いの違い
「PayPay」や「LINEpay」などのスマホ決算には、バーコード支払いとQRコード支払いの二通りの支払い方法があります。
支払い方法はお店によって異なり、現段階では、コンビニなどの大型店舗は「バーコード」で、中小個人の店舗は「QRコード」で、と言うのが主流の様です。
今のところ、QRコード支払いの場合、中小個人の店舗では、支払額を自分で入力し、お店の人が確認した後支払い完了となります。
これは、バーコード支払いより手間だと感じることがあります。ただし、これらの支払方法は日進月歩で進歩しておりますので、これから先はどんどん変化していく可能性があります。
どんな支払いも銀行口座と紐づけが必要
「PayPay」や「LINEpay」などのスマホ決算を使用する場合、クレジットカードや銀行への紐づけが必要になります。
スマホ決算で支払ったお金は、クレジットカードや銀行から引き落とされます。
クレジットカードの契約時も引き落とし用の銀行口座が必要になりますので、どんな支払いも銀行口座が必要になります。
「PayPay」や「LINEpay」などのスマホ決算はクレジットと銀行払いが選べる
「PayPay」や「LINEpay」などのスマホ決算は、「クレジット払い」と「銀行払い(銀行からのチャージ)」のどちらかを選択できます。
ただし、銀行払いの場合、引き落とす銀行口座のネットバンク開設が必要になります。
クレジットの場合は、クレジット情報を入力するだけですぐに使用できます。
ただし、稀ですが、クレジット番号をハックされ不正使用されてしまうケースはゼロではありませんので、ご心配な方は銀行からのチャージの方が良いかもしれません。
どちらの方法にしても100%安全と言うことはありませんので、パスワードの管理等がずさんにならない様しっかりとした管理が必要になります。
キャッシュレスの恩恵を受ける
カード決算やスマホ決算のハードルを乗り越えると、次に待ち構えているのが「キャッシュレスの恩恵の受け方」です。
これもまた複雑で、お店によってキャッシュレスの還元率が違います。
また、「PayPay」や「LINEpay」などのスマホ決算では、それぞれの会社がしのぎを削ってお得なキャンペーンを行っているため、キャンペーンを見逃さないようアンテナを張っている必要があります。
次回は、キャッシュレスの還元と恩恵についてお話したいと思います。