現在、見慣れない電話番号からの着信が急増しているようです。
私の携帯にも昨日かかってきました。
私の画面には、「+1(833)219-3587」と表示されていました。

私のスマホの着信履歴
見慣れない番号ですが、思わず出てしまいました^^;
内容は録音音声(自動ガイダンス)で中国語だったので内容は全く分かりませんでしたし、気味が悪いのですぐに切りました。
そこで、調べてみると「今月に入り実在しない国番号から着信が急増している」と言うニュースがありました。
ニュースでは、実在しない「+83」や「+422」から始まる不審な番号からの着信が確認されるようになり、9月には5千回以上来た日もあった。とあります。
詳しい手口は分かりませんが、400万円の被害も出ているようです。
電話番号には国の識別番号がある
私にかかってきた番号は、「+1」から始まります。「+1」はアメリカの国番号ですので、とりあえず実在はしています。
国番号とは「どの国へ電話を掛けるかを識別するための番号」で、日本の国番号は「+81」です。
これは、国際電話をかける時には必要な番号で、日本国内の場合は、090、080、070、050、市外局番など必ず0から始まる番号になります。
電話番号の先頭が “0” であれば、国内通話となります。
「+1」から始まるアメリカからの電話に思わず出てしまいましたが、内容は中国語でした。(※電話番号を偽装していると言う見解もあります)
日本国内在住の中国人相手の詐欺かと思われますが、覚えのない電話番号からの着信には出ないことですね。
また、絶対やってはいけないことは、不審な電話番号に「かけなおす」ことです。
専門家の意見
以下は、詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト 多田文明さんの見解です。
実に、多くの人に、国際電話がアトランダムにかかってきています。
今、海外から詐欺のアプローチが日本に向けて頻繁にやってきており、謎の種の送り付け、SNSではロマンス詐欺、電話では見知らぬ国際電話といった感じです。
当初、私も今回の着信を国際ワン切り詐欺ではないかと疑っていましたが、調査を進める中で、これまでとは違う新たな国際電話であることがわかってきました。
自動ガイダンスを使う点は同じですが、今回は国内在住の中国人をターゲットにして、電話ボタンを押させて詐欺に導きます。
ですが、日本人に関係ないことと思っていると、危険です。
数年前にも、国内の詐欺犯による自動音声を使っての詐欺被害も起きており、今後、より足をつきにくくするために、海外から電話をかけ、スマートフォンを持つ日本人をターゲットにする可能性もあるからです。手口を知り、不審な電話は取らない等の身を守る行動をとってください。
詐欺の手口もだんだんと巧妙になっています。便利とは裏腹なことも多々ありますが、防衛策をしっかりと知った上で使いこなしていくしかないですね。