高齢者の交通事故が急増していますよね・・。
高齢者の事故が増える理由としては
- 注意力や集中力が低下している
- 運動能力、反射能力が低下している
- 危険を察知する能力が低下している
- 動作が遅れたり不正確な動きをする
- 突然の事態やパニックになったり体が硬直してしまう
- 体の柔軟性(関節、筋肉)の低下による誤操作
などが指摘されています。
高齢者にブレーキとアクセスの踏み間違が多い理由については
- バックで右後方に体をひねるとき、体が固いため十分に回らず足の位置がズレてしまう
- 筋肉の低下で股関節や膝が開いてしまうため、ペダル位置がズレてしまう
- パーキングチケットを取るため窓から身を乗り出したときにペダルを踏み込んでしまう
などが挙げられていました。
車がなくなったら日常生活が機能できない
指摘された内容については反論の余地もなく、一部自分でも自覚するところがあります。
老化や体の機能低下というのは、自分で自覚しているより、ずっと進んでいるんですよね・・。
椅子から片足で立ち上がる、片足で靴下が履けるか、などのチェックをするとできない自分に驚いてしまいます。
「運転に心配な方は免許を返上してください!」といわれていますが、日常の足として車を利用している場合そう簡単にいきません。
電車やバス便も少ない地域では、車がなくなったら買い物、病院、銀行、役所などにも行けず日常機能のすべてがストップしてしまいます。
最新の車には、衝突防止装置、急発進防止装置、踏み間違い防止装置など、いろいろな安全装置がついていますが、価格は高いし今の車だってまだ十分乗れます。
そんなこともあり、自分がダメだと思うギリギリまで「今の車で頑張ってみる」となってしまいますよね。
実は私もそんな一人なのですが、今乗っている車に「簡単に後付けできる安全装置」が、いろいろ発売されていると聞いたので調べてみました。
ペダル踏み間違い防止装置オートバックの「ペダルの見張り番」
この装置は、高齢者の事故でも特に多いブレーキとアクセルの踏み間違いを防止する装置です。
カー用品のオートバックから発売されていて、価格は取り付け費込みで3万2399円(税込み)です。
アクセルの電子信号を感知して、強く踏み込んだ信号をカットすることで誤発進を防ぐ装置です。
前進、バック時のアクセルとブレーキの踏み間違いによる急発進を防止することができます。
軽自動車からミニバンまで100車種以上取り付けられるそうです。
東京都では、この装置を買う高齢者に対しては、購入・設置費の9割ほどを補助してくれるようです。
2019年4月に東京の池袋で起こった「母子死亡10人負傷の事故原因」は、高齢者のブレーキとアクセスの踏み間違いだと言われています。
自損事故ならしょうがないですみますが、他人の命を脅かすようなことは、絶対に避けなければなりません。
価格も3万円代で今の車に取り付けできるので、ぜひ取り付けたい装置です。
前方や車線逸脱を監視する衝突警報装置「HSK-CM3」
衝突警報装置「HSK-CM3」は、日立が開発した後付けタイプの衝突警報装置です。
今の最新車両に搭載されているような衝突警告が、後付けで実現できます。
この装置には、以下の3つ機能が搭載されています。
- 車線逸脱・・車線からのはみ出したときの警告
- 前方衝突警告・・前の車との距離を検知して警告
- 前方車発進検知・・停車して前の車が発進したときの警告
価格はオープン価格ですが、本体+取り付け込み価格で64,800円(税込み) 位のようです。
車両前方の警報装置には、事故やあおり運転を撮影できる「ドライブレコーダー」が搭載されている「ユピテル 衝突警報システム Maemite(マエミテ) FCW-L1」のようなものもあります。
後付けの衝突警報装置は、車に標準で搭載されているものと違って、車を停止させたりハンドルを制御することはできません。
しかし今乗っている車に取り付ければ、安全性は高まり事故の発生を抑えることができます。
安全装置のついてない今の車に、まだしばらく乗らなければならない方、ぜひ検討してみてください。