この数年、日本全国いたるところで豪雨による大規模な災害が発生しています。
梅雨前線、ゲリラ豪雨、秋雨前線、台風による集中的な豪雨が日本各地を襲います。
道路や家屋は浸水し、河川堤防が決壊すると大規模な被害へ繋がります。
最近多くなったのが、降った雨を排水できずに市街地内で発生する「内水洪水」と呼ばれる災害です。
「内水洪水」は、下水道の排水が1時間50mmまでしか処理できないために起こります。
最近は1時間50mm以上の雨が頻繁に降っているため、「内水洪水」があちこちで発生するようになりました。
道路が川になり波が押し寄せてくる
下水道で処理しきれない雨水は、側溝から溢れ出し道路が川のようになります。
川になった道路を車が走ると波が発生し、津波のように家に押し寄せてきます。
私の家でも、何度か道路が川のようになり、車による波に襲われました。
幸い玄関や床下へは浸水しませんでしたが、これだけ頻繁に豪雨が降るようになると、いつ浸水してもおかしくありません。
近くに荒川があるので堤防が決壊したらどうしようもありませんが、内水洪水程度なら家屋への浸水を防ぎたいものです。
そこで家を総点検しながら、豪雨時の浸水対策を考えてみました。
家の浸水ポイントをチェック
私の家は、25年ほど前に建てたメーカー系の3階建て住宅です。
まずは、家へ浸水するポイントを調べてみました。
【家の外回り】
・玄関(鋳物のガラス扉)
・床下の通気口
・車庫(手動式シャッター)
一番心配なのは、道路に面している車庫のシャッターです。
【家の内】
・トイレ
・台所
家の中では、排水溝からの逆流です。何度かトイレと、台所の排水口からのボコボコは経験しました。
家への浸水を防ぐ簡易ダンボール防水板
玄関などへの浸水を防ぐには「防水板」を設置すればよいのですが、大掛かりでお金もかかり現実的ではありません。
いろいろ調べてみたら、「水・ダンボール・ブルーシート」だけで、玄関への水の侵入が防げることがわかりました。
参考になったのが、三重県鈴鹿市がyoutubeで公開している『簡単にできる水害対策「水のうの作り方」』です。
必要なのは、どこの家庭にでもある45リットルのビニール袋、ダンボール、ビニールシートです。
完全な浸水を防ぐことは無理ですが、車の走行で押し寄せる波程度はしっかり防いでくれそうです。
家の台所やトイレの逆流対策も「ビニール袋水のう」で対応できます。
コンパクトにたたんでおけるし、値段もかからず実用的なのがうれしいですね。
これで、車の走行で発生する波をブロックすることができそうです。
完璧な防水ができる「水ピタ防水シート」はすごい!
さらに調べていたら、完璧に防水できそうな商品を見つけました。
その商品とは、愛知県豊橋市にある「株式会社くればぁ」が発売している『水ピタ防水シート』です。
『水ピタ防水シート』は、超撥水コーティングを施した薄いメッシュの布なのだそうです。
このシートを水の侵入を防ぎたい場所に広げて、布ガムテープで貼るだけでしっかりした防水ができます。
豊橋市の消防本部とコラボして開発しただけあり、その防水性能は驚きもの。水位が高くなるほど防水性能が増すそうです。
価格も140cm×1mで4980円とリーズナブル。車のガレージやシャッターでも使えるそうなので、家の浸水対策はこれだけOkです。
私の家は、車庫のシャッター用として3.5mで17,430円、玄関で2mで9,960円、その端切れで床下の通気口は防げるので、合計3万円弱で浸水対策ができそうです。
日本全国、どこでいつ豪雨になるかわかりません。災害は自分で守るしかないので、しっかり対応しておきたいですね。
浸水した後の片付けや手間、水浸しの被害を考えれば安いものです。
「水ピタ防水シート」豪雨対策にオススメです。